軽貨物の「個人事業税」と「予定納税」いくら?【安全管理の義務も解説】

おかねを運ぶ

この記事を読むとわかる「3つのこと」

①軽貨物の「個人事業税」がいくらになるか、計算式でわかる!
②見落とすと資金繰りがえぐいことになる「予定納税」がわかる!
③これが超重要!令和7年4月から強化された「安全対策」の義務がわかる!
④配達員さんにプレゼント!「事故記録簿」「業務記録簿」お渡ししまーす!

結論から言うと、
軽貨物の配達員さんも他の個人事業主さんも稼いだら終わり」じゃないってことです。

所得税・住民税とは別に「個人事業税」がのしかかってくるし、
儲かった年の翌年には「予定納税」で前払いを求められる。

さらに軽貨物は運送業なので、
令和7年4月から安全対策が法令で強化されてます。

一人で事業をやってても、この義務からは逃げられないんです・・・。

今日は、僕が実際に調べて「知らなかったら普通にヤバかった」と思った
お金の話と、義務の話を、まとめて共有します!

書いてる僕は、大手企業で12年サラリーマンをやって、
2021年に軽貨物で独立。 個人事業主5年目の現役ドライバー。
お金の運用や丁寧な生活をしたいひとです!

目次

  1. 個人事業税って何?計算式付きで解説
  2. これが超重要!「予定納税」を見落とすと資金繰りが死ぬ
  3. 令和7年4月から強化された安全対策、一人事業主も対象です
  4. 【プレゼント】ダウンロードできる記録テンプレート
  5. まとめ

個人事業税って何?計算式付きで解説しまーす!

まず「個人事業税」。
所得税・住民税とは別で、都道府県に納める税金。(税金ばかりでイヤヤ・・・)

軽貨物運送事業は法定70業種のうちの1つで、税率は5%。
ただし「事業主控除」として、年間290万円がまるっと引かれます。

安心してください!
もっとわかりやすく伝えますぞ。

計算式

個人事業税 =(事業所得 - 事業主控除290万円)× 5%

シミュレーション

売上600万円、事業所得(経費を引いたあと)が400万円のケースで計算してみます。
(モデルケース僕)∧( ‘Θ’ )∧

(400万円 - 290万円)× 5% = 55,000円

僕が支払う個人事業税は55,000円という計算になります。

ポイントは、所得が290万円を超えなければ、そもそも課税されないということ。

軽貨物を始めたての人は関係ないケースも多いですが、
稼働が安定して所得が伸びてきたら、必ず意識しておくべき税金です。

あと地味に見落としがちなのが、個人事業税は「経費」にできるってこと!!

みんなこれ知らなくてそのまま確定申告してしまっているけど、
支払った年の経費として計上できるので、確定申告のときに忘れないようにしましょうー!

納付時期は、8月(第1期)と11月(第2期)の年2回。

所得税や住民税とは別のタイミングで通知が来るので、
「え、また税金?」ってならないように覚えておいて!!

これが超重要!「予定納税」を見落とすと資金繰りが死ぬ( ・∇・)

正直、これが今日いちばん伝えたいところです。

予定納税は、前年の所得税額をもとに、
今年の所得税の一部を 前払いさせられる制度です。

対象になる条件

前年の所得税の「申告納税額」が15万円以上だった場合、対象になります。

いつ、いくら払うのか

予定納税額 = 前年の所得税額(予定納税基準額)× 1/3

第1期:7月1日〜7月31日
第2期:11月1日〜11月30日

それぞれのタイミングで、基準額の3分の1ずつを払います。

例えば、前年の所得税額が30万円だったとしたら・・・

  • 8月頃に10万円
  • 11月頃に10万円

を前払いして、残りの10万円分は翌年の確定申告で精算するという流れです。

ここが罠なんです・・・!

例えば、軽貨物も、繁忙期と閑散期で収入の波がありますよね。

去年たくさん稼いで所得税を多く払った年の翌年の7月、

「あれ、なんか税務署から通知来てるぞ?」って封筒を開けたら、
数万円〜十数万円の請求が入ってる、なんてことが普通に起こります。( ;∀;)

確定申告の後だから「もう今年の税金は終わったーー」と思って、
油断してるタイミングで来るので、資金繰りを崩しやすいんです。

対策はシンプルで、
確定申告が終わった時点で、来年の8月頃・11月頃の分を 別口座に取り分けておくこと。

おおよそ通知は6月15日までに届くので、 そこで初めて金額を知るんじゃなく、
事前に心構えしておきましょう!

大体、去年30万円所得税払ったなら8割を先に予定納税として払うんだな〜くらいで覚えておこう!

もし今年の収入が明らかに前年より落ちそうなら「減額申請」もできますよ!

第1期分は7月15日まで、第2期分のみなら11月15日までが申請期限です。

令和7年4月から強化された安全対策、一人事業主も対象です

さて、ここからは軽貨物ドライバーの人必見!!

軽貨物ドライバーとしての「義務」の話です。

令和7年4月から、貨物軽自動車運送事業者の安全対策が法令で強化されました。
「一人で事業をやってるから関係ない」は通用しません。 (オニ!!)

一人事業主でも、自分自身に対してこれらを実施する義務があります。

① 貨物軽自動車安全管理者の選任・届出

営業所ごとに「安全管理者」を選任して、運輸支局等に届出が必要です。
一人事業主の場合は、自分自身がこれに該当します。

② 貨物軽自動車安全管理者講習の受講

選任前に講習を受け、選任後も2年ごとに定期講習を受ける必要があります。

③ 初任運転者等への指導・適性診断の受診

以下に該当する人は、特別な指導と適性診断が義務付けられています。

  • 初任運転者(過去に一度も指導・適性診断を受けていない人)
  • 高齢者(65歳以上)
  • 死傷者が出る事故を起こした人

適性診断は、NASVA(独立行政法人自動車事故対策機構)の
個人事業主向け予約フォームから申し込めます。

→ NASVA 貨物軽(個人事業主)向け診断予約申請フォーム → NASVA 適性診断の種類・料金について

④ 点呼

乗務の前後に、自分自身の体調(酒気帯びの有無、疲労、睡眠不足など)や 車両の状態を確認し、
その内容を点呼記録簿に記録して1年間保存します。

(一応、⑥番の運転者に対する指導及び監督 が3年間保管しないといけないから、
これ④の点呼も一緒に3年間保管しておけば管理が楽だと思うよ〜!)

一人でやってる場合は、自分で自分をチェックする形になるよ!
同居しているご家族がいれば、体調を客観的に見てもらうのも有効です!

⑤ 健康診断

雇い入れ時、そして1年に1回、健康診断を受診する必要があります!

⑥ 運転者に対する指導及び監督

安全運転のための指導・監督を毎年実施し、
実施日時・場所・内容・実施者を記録して3年間保存してね!

⑦ 業務の記録(1年間保存)

行った業務について、以下の項目を記録して1年間保存する義務があります!

  • 運転者等の氏名
  • 車両番号
  • 業務の開始・終了・休憩の日時と地点
  • 業務に従事した距離
  • 主な経過地点

⑧ 事故の記録(3年間保存)

事故が起きた場合は、以下を記録して3年間保存します。

  • 事故の発生日時・場所
  • 乗務員等の氏名
  • 事故の概要・原因
  • 再発防止対策

死傷者が出るような重大事故の場合は、
30日以内に運輸支局等を通じて 国土交通大臣へ報告する義務もあります
(2人以上の死者が出た場合は24時間以内に速報)。

⑨ 勤務時間の遵守

法令で定められた拘束時間・休息期間・運転時間の範囲内で、
自分で勤務時間を設定して守る必要があります。

  • 1年の拘束時間:3,300時間以内
  • 1か月の拘束時間:284時間以内
  • 1日の拘束時間:13時間以内(上限15時間、14時間超は週2回まで)
  • 1日の休息期間:継続11時間以上を基本、9時間を下回らない
  • 運転時間:2日平均1日9時間以内、2週平均1週44時間以内
  • 連続運転時間:4時間以内

正直、これ全部数字だけ見ると「え、そんなに細かく決まってるの?」って 思うと思います。

僕も最初は面食らいました。

でも逆に言うと、この基準を守ることが、自分の体を守ることにも直結してるんですよね。

長時間労働で体を壊したら元も子もないもんね。

【プレゼント】ダウンロードできる記録テンプレート!!

「①業務の記録」と「⑧事故の記録」、 毎回ゼロから作るのは正直めんどくさいですよね。

なので、そのまま使えるExcelテンプレートを作りましたぞ!!( ;∀;)

記事の下にリンクを貼っておくので、ダウンロードして使ってくださいなー!

どちらも記入例つきなので、
1行目を参考にしながら 自分の運行データに置き換えて使ってもらえればと思います!

まとめ

今回の内容、まとめるとこんな感じです。

  • 個人事業税:(事業所得-290万円)×5%。所得400万円なら55,000円
  • 予定納税:前年の所得税15万円以上で対象。8月・11月に1/3ずつ前払い
  • 安全対策:令和7年4月から強化。一人事業主も、選任・講習・点呼・記録・適性診断すべて対象

正直、軽貨物を始める前はここまで細かい話、知りませんでした。

でも「稼げるか」だけじゃなくて、税金の資金繰りと法令上の義務まで、

理解して初めて、ちゃんと事業として成り立つんだなと実感してます・・!

ここまで読んでくれてありがとー!
それでは!


※本記事は令和8年時点の税制・法令情報をもとにした個人の見解。
実際の税額や義務の詳細は、税務署・税理士・運輸支局等にご確認くださいなd( ̄  ̄)

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